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世界的な環境問題と持続可能な開発
私たちは、地球上のあらゆる生命や暮らしの基盤である自然環境に対して、過度な負荷をかけています。気候変動、砂漠化、森林破壊、生物多様性の減少、水資源の枯渇、海洋汚染など、世界的な環境問題は深刻化の一途をたどっています。これらの問題は、人類の生存と福祉に直接的な影響を及ぼすだけでなく、貧困、飢餓、紛争、感染症など、社会的な問題とも密接に関係しています。このままでは、人類が安定してこの世界で暮らし続けることができなくなると心配されています。
そこで、国際社会は、2015年に国連サミットで「持続可能な開発目標（Sustainable Development Goals: SDGs）」を採択しました。SDGsは、17のゴールと169のターゲットからなる国際目標で、2030年までに達成することを目指しています。SDGsは、「地球上の誰一人として取り残さない」という誓いのもと、環境、社会、経済の三つの側面から、持続可能な世界の実現に向けた取り組みを促進しています。
持続可能な開発とは、「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」と定義されています。つまり、自然の恵みを無駄にしないで、人々の生活の質を高めるような開発です。持続可能な開発を実現するためには、地球環境の保全と利用のバランスと、人と自然の共存が必要です。また、すべての人々が平等に参加し、責任を持って行動することも重要です。
WWFジャパンによると、WWFの取り組みは、SDGsの17のゴールのすべてに関連しています。特に、環境分野においては、海の豊かさを守る（目標14）、陸の豊かさも守る（目標15）、安全な水とトイレを世界中に（目標6）、気候変動に具体的な対策を（目標13）という4つのゴールが、WWFの活動の根幹をなす要素です。これらのゴールは、相互に関係しながら、総合的な取り組みのもと、実現を目指しています。
総務省によると、我が国は、SDGsの推進に積極的に取り組んでいます。政府は、2016年に「持続可能な開発のための日本の実施指針」を策定し、SDGsの実現に向けた国内外の施策を展開しています。また、地方自治体や企業、市民社会など、さまざまな主体も、SDGsに関する活動や取り組みを行っています。日本ユニセフ協会は、子どもの権利と福祉の向上に貢献するために、SDGsの普及や啓発に努めています。
以上が、世界的な環境問題と持続可能な開発についての記事です。SDGsは、人類と地球の未来にとって重要な目標です。私たちは、SDGsに関心を持ち、理解を深め、行動に移すことで、持続可能な世界の実現に貢献できます。あなたはどう思いますか？
『地球環境問題がよくわかる本（改訂版）』は、浦野紘平と浦野真弥による、21世紀の主要な環境問題についてわかりやすく解説した書籍です。地球温暖化、原発問題、大気汚染など身近なテーマを親しみやすいイラストと図表を交えながら解説し、SDGsの視点も取り入れています。全12パートに分かれ、環境問題に関する包括的な知識を提供しています。浦野紘平は環境分野での豊富な経験を持ち、浦野真弥も環境資源システム総合研究所代表として活動しています。価格は1,980円で、送料無料。【発売日】2023年01月25日頃、【ページ数】216p、【出版社】オーム社。
